そして、歩香の家の車が来たときは
驚いた。
もう、そういうレベルじゃないと思った。
歩香は普通車で来てほしかったらしい。
まぁ、歩香はお嬢様なことで人を上から
見たりしないから、そう思うだろうけど。
そして、車内でさらに驚く。
フカフカのイス。
もう、1つの部屋みたいな広さ。
助手席で歩香と逆塚さんが話してる。
俺は、一生座ることができないと思ってた外車に座っている。
「なぁ、蒼。ホントに金持ちだったとは思わなかったぜ」
大河は、どんな家かなーとわくわくしている。
歩香の家なんて、家ってもんじゃない。
新聞配達の時そう思ってた。
「すごいなー、じゃなくて
ここ日本かよ!?ってなると思う」
「なんだそれ!?そんなすごいのか!!」