俺は、貧乏。
父親は、十年前に死んだ。
母親は、男つくって出て行った。
兄弟は、弟が1人。
中学3年生。大事な時期。
弟とは1つしか離れていないせいか、仲がいい。そして、そんな優しい弟には、
きちんと希望する学校へ行ってほしい。
俺は、そんな思いを込めて、
バイトを掛け持ちしている。
そして、今持っている折りたたみ傘は、
そんな弟から、去年誕生日プレゼントで
もらった大切なものだった。
大河と2人で返ってる時、
ふと、雨宿りしてるばぁさんを見つけた。
「蒼、あのばぁさん大丈夫かな??この雨、しばらくはやまないみたいだぜ」
そのばぁさんは、お菓子がいっぱい詰まったスーパーの袋を抱えていた。
そして、気づいたら俺はその傘を
ばぁさんへ差し出していた。



