蒼くん、持ってたはずだよね? すると、口を開いたのは大河くんだった。 「コイツなー、ついさっき雨宿りしてるばぁさん見っけて、傘渡してんのー…!! で、今に至るってわけ」 「えっ!!」 傘渡しちゃったの!? けど…それって… 「つまり、おばあちゃん助けたんだよね?」 「まーな」 そっか…それでビショビショなのか… 「家までは遠いの?」 「うーん、あと15分は歩かなきゃだよ」 大河くんが答えてくれた。 この時、あたしは変なことを思いたった。 「あたしの家……来ますか?」