【完】貧乏な王子様!?




帰り道、雨が降る中一人で下校。



お嬢様ってこと、隠したいから
あまり友達とは一緒に帰らない。


そもそも、友達が少ないのかな…?

菜子と五十嵐くんと薫くんと以外は
あまり話さないかも…



あたしがトボトボと歩いていると、
前に、傘もささずに濡れながら歩く人が
見えた。


うちの制服。


ちょっと小走りで近づくと、
濡れてる人が誰かわかった。



「大河くーん…蒼くんー」


思わず呼んでしまった。



自分の思ったより大きな声に、
あたしがびっくりした。



そんなあたしを気にせずに、大河くん達は
「おぅ」
と言って振り向いて寄ってきてくれた。




そこには、ビショビショになってしまった
大河くんと蒼くん。



「傘…忘れたの?」

あたしが聞くと、大河くんは参った~とか
言って、笑った。