帰り道、雨が降る中一人で下校。
お嬢様ってこと、隠したいから
あまり友達とは一緒に帰らない。
そもそも、友達が少ないのかな…?
菜子と五十嵐くんと薫くんと以外は
あまり話さないかも…
あたしがトボトボと歩いていると、
前に、傘もささずに濡れながら歩く人が
見えた。
うちの制服。
ちょっと小走りで近づくと、
濡れてる人が誰かわかった。
「大河くーん…蒼くんー」
思わず呼んでしまった。
自分の思ったより大きな声に、
あたしがびっくりした。
そんなあたしを気にせずに、大河くん達は
「おぅ」
と言って振り向いて寄ってきてくれた。
そこには、ビショビショになってしまった
大河くんと蒼くん。
「傘…忘れたの?」
あたしが聞くと、大河くんは参った~とか
言って、笑った。



