そして、俺は決めた。



「俺…、やっぱり間違ってたと思う。
歩香に伝える。大事だよって。
心開いてるよって。これからも…
一緒にいてくれって……」



大河は、はぁーとため息をついた。


「蒼、そこまできてまだ自覚してないの??
一応言っとくけど、歩香ちゃん狙い、
ちょぉぉぉ多いからな!?まぁいーや。
俺はお前自覚すんの待つし。」



は、こいつ何いってんだ?




「あ、噂すれば歩香ちゃんじゃ~ん」


俺は窓から中庭を見下ろした。


そこには、歩香…と夏目。