あたしは怖くて思わず蒼くんの服をきゅっと掴んだ。 だって他に捕まるとこなんて、 ないんだもん。 「へぇー。何か素直ー」 とにかく早く下ろしてほしい。 すると、タンッタンッとあたしの身体が 上下に揺られる。 これはもしや…?? いや、もしやしなくても… 階段上ってる!?