うぅ…どっちも恥ずかしいっていう…
でも、一回呼べば助かるんだよね!?
「いっとくけどー…これからも下呼ひだから…な??」
心読まれた…
「ふーん、歩香が呼ばねぇならこのまま、保険室いくかー…「呼びます!」
片桐くんはにたりと笑う。
あたしは、すぅーっと息を吸って、
小声でいった。
「あ…ぉぃ………くん」
すぐに、顔を下向けた。
多分、今真っ赤だと思う。
そしたら、にやりと笑われた。
「…合格」
…よかったぁ…
お姫様だっこ逃れた…
「…ってことで下ろして!片桐くん!」
「…ん??」
…はっ!
しまったぁーー!
片桐くんのこと、片桐くんって呼んじゃった!
片ぎー…蒼くん、怒ってるかな…?
案の定、何かムスッとしてる。
「ごめんなさいぃ……殺さないでーー」
蒼くんは、にやぁと笑うと、
…そのまま駆けだした。
あたしをお姫様だっこしたままーー…