レモン日和

日和先輩は、もうすぐ引退する。
その大会は1ヶ月後にある。
だから、あの日みたいに話すことはなくなるだろう。
私が部活の時も日和先輩が一生懸命取り組んでいて、すごくかっこいい。
部活も終わった。
ちょうどバスケ部と同じ時間に。
まだバスケ部ん先輩も引退していない。もちろん、叶美先輩も。

少し見とれていた。そしたら目が合った。顔が暑い。
やばい。。。
そんな時、
「日和ー!おつかれ!」叶美先輩の声がした。
「おー!叶美!お前こそおつかれ!」日和先輩だ…
やっぱりお似合いだな…
「ねーねー!今日一緒に帰れる?」
「いいよ。帰ろぜ。まだ明るいからどっか寄ってくか?」
「うん!」
2人の会話は、見てるこっちまで楽しくなるような会話だ。
「叶美先輩!さようなら」
私は日和先輩と手を繋いでいる叶美先輩に挨拶をした。
「翔ちゃん!ばいばい!また明日も朝練あるから頑張ろうね!」ニコッと笑ってまた歩き出した。
「はい!」
私は叶美先輩と仲良く日和先輩を見つめていた。見てるだけの恋はやめるって決めた。だから、明日から喋れるようにしなきゃ!

家に着いた。
結愛から、メールが来ていた。
「久しぶりー!日和先輩のアドレスゲットしたから、教えるね!○○○○だょ♪
頑張れ!」
結愛…こんなときまで、私の心配してくれてるんだ…情けないな…

なんだか泣けてきた。
日和先輩のアドレスは貰ったけれど、一回しか話したことがない。
そんな人からメールが来ても、きっと分からないだろう。
メールはまた今度話してから送ることにした。