レモン日和

今日は部活の朝練。
もうすぐ大会がある。
だからやる気ない私でも頑張ってやってみる。

8時20分
やばっ！後五分で着席しなきゃ....
まだこの時間は体育館にいた。
それに制服に着替えないと。。。
廊下を走って更衣室に向かう。
うわっ....
先生たちだ…
見つかったら怒られるだろう。
ちょっとトイレに隠れてよう。トイレで着替えちゃえ！

女子トイレに入ろうとした時、
「あれ？２年がなんでこんなとこにいんの？」
日和先輩…
「ぁ…あのですね…さっさっき、先生たちが
そこにいて…だからトイレに隠れてトイレで着替えちゃおうと思って……」
日和先輩が吹き出した。
「あのぉ………」
「ごめんごめん！いゃ、噛みすぎだなぁって…w」
「そうですかww」
二人で笑った。憧れの先輩と話せた。
それだけで幸せだった。
♪キーンコーンカーンコーン♪
チャイムなっちゃった…まだ着替えてないや…
「結局遅刻だな。じゃ、また！」
「はい！」
ここでお別れした。
るーんるーん♪
やった！話せた話せた！
見つめるだけの恋だったけれど少し喋れた！
「遅れてすみません。」
「おい！お前はなんで遅刻してきたのにニヤニヤしてるんだ！」
ぁ。。。まだニヤニヤしてたんだ。
「ごめんなさい。」
「いいから早く座れ。」
ずっとあの時の会話が忘れられなくて、興られてもずっとニヤニヤしていた。
今日はいい日だ。
また話したいな。
私は久しぶりに一日中笑ってられた。

日和先輩には叶美先輩がいる。それはわかってる。
でも、やっぱり好きって気持ちは溢れてくる。
私のこと知らないのも知ってるし、ただ、同じ学校の生徒ってことで、話してくれたんだと思う。でも、私は違う。君を「好きな人」と見ている。

見てるだけの恋はやめた。