例え、この声が届かなくても…。



「暁兄お腹すいたー。ご飯食べたい!」

お母さんは、働いてるから、いつも、家に居ないの。

お父さんは、数年前に亡くなった。

だから、お母さんは、女手一つで私達を育ててくれた。

「おー。今日はハンバーグだぞ!結愛と、粽が好きな!」

おー。ハンバーグだー。そういえば、秋輝が好きだったなぁ…。

なーんて、なんで、今思い出すわけ?

はぁ、本当もう一度だけ会いたいょ。

「やったー!ハンバーグ大好き♡」

私は、自分の席について、ハンバーグを食べた。

「ふぅー。食べた、食べたっと。デザート食べよ。昨日買ったプリン食べょっと。」

私は、冷蔵庫の中をのぞくと…。

「プリンがなーーい。暁兄!綜!どっちが私のプリン食べたの!」

そう言うと、暁兄が明らかに、挙動不審になっていた。

「お…。俺しらねぇーよ。綜じゃね」

そう言って誤魔化す暁兄

「綜。綜が食べたの?私のプリン。」

本当誰ー私のプリン食べたのー。