「ハァ…わりぃわりぃ…ははっ,血液型じゃねぇよ(笑) クラスだよ」

『クラス…ですか?』

私はなにクラスだろう?

「あっ、ネックレス見せて」

『これですか?』

ネックレスとは
転入前に学校から送られてきた
学生証の代わりの物らしい。

「ユメはBか…」

『えっ…?』

私のネックレスは
南京錠のネックレスだった

じゃぁ,違うネックレスも
あるって事なのかな…?

「俺はAだよ…丁度いいな」

カナタくんが見せてくれた
ネックレスは鍵のネックレスだった

すると,カナタくんは
私の首元のネックレスを
手に取り、

ガチャ

と,カナタくんの鍵を差し込んだ

私はハテナマークで
いっぱいの頭をどうにか
働かせようと頑張ったけど
ダメだった。

「これでお前は俺のモノだ」

え…

カナタくんの
ニヤッと笑った
悪戯っ子のような
笑顔にドキッと胸が鳴った

「ほらっ…ユメの南京錠の色が変わっただろ?」

あっ本当だ
言われて見れば,
無色だった南京錠は
赤色に色付いていた

「南京錠と鍵は二つで一つ…Aクラスは一人一人鍵に色がついている。俺は赤色だから,俺のモノになったユメも赤色なんだよ」

へぇ…って!

『俺のモノってどうゆう事ですか!』

「ん?だから,ユメの全ては俺のモノって事だよ。」

いやいや…
ますます意味が分からない

「まぁ,簡単に言うと,お前は俺のペットだ」

はぃ…?

ペット…?

「だから,これから生活する部屋も一緒だから」

…………

『えーーっ⁉』

部屋が同じ⁉
男と女が⁉
ありえなくないですか⁉

「まぁ,これからよろしくな?ユメ」

そう言って優しく頬笑んだ
カナタくんは王子様みたいだった

『私…!同じ部屋だなんて無理です!』

「言っとくけど,お前に拒否権なんてねぇから」

ヒィッ!
今のカナタくんは
肉食系の野獣みたいです!

「お前は俺から離れられねぇから」

そう言って,カナタくんは
行ってしまった

私…これから
やっていけるんでしょうか…?