瞳を閉じれば、意地悪なことを言う貴方がいる。





『こんなこともわからないのか?馬鹿だな、更紗』






表向きは優しい王子様。

でも本当は意地悪で、Sな貴方。


それを知っているのは私だけ。

そう、―――私だけだったの。





『透眞さん、ぜひ教えて下さるかしら?』

『…全く。更紗には敵わないな』





温かかったあの日々に、戻りたい。