魔法の国と私の恋

「とにかく、城に行こう。
 そして、王様と話をして欲しい。
 そうすれば、全て明らかになる。」


「王様・・」


「じゃあ、行くよ。
 もう少し森の中を歩くから、付いてきて。」



私は仕方なく、ピピと山小屋を出た。

そして森の中を、ひたすら歩いた。



「ねえ、まだなの?
 全然少しじゃない・・」


「もう少しだよ。それじゃ僕はそろそろ・・」



ピピがそんなことを言って、いきなり目の前から姿を消した。



「えっ・・ピピ!?
 ちょっと、どこ行ったの?」


おきざりにされた恐怖感で、真っ青になる。