魔法の国と私の恋

気が付くと、私はふかふかの布団の上にいた。

頭がぼんやりとして、どこにいるか理解できてない。



「あ、起きた?」


「・・・鳥っ!」



ああ、夢じゃなかったんだ。

黄金色の羽が目に入る。



表情なんて読み取れないはずなのに・・

呆れたように笑った気がしたのはきっと・・

この鳥の声がリアルだから。



「鳥じゃない。ピピって名前。
 ピピって呼べばいいから。
 ね?澪。」


「!!!」



名乗ってないのに、私の名前を知ってた。

やっぱりここは、魔法の国なんだろうか?

もう、信じるしかないんだろうか?