…一方



ピー


ピー


ピー


『警告!警告!敵が赤外線レーザーに足を踏み入れました。

見廻組A班は直ちに現場へ急行せよ』

『敵は3人と思われますが戦闘組、副代表 葉影唯渡、唯蘭は戦闘の準備を至急行ってください』



警報とアナウンスが騒がしく鳴り響く中


唯蘭は薄気味悪く微笑んだ

「あーあ。呼ばれちゃった
折角、空好と遊ぼうと思ったのに」





唯蘭は目の前にいる空好の髪の毛を丸でオモチャで遊ぶように力強く掴む


「ふふっ…っていっても、あたしらが虐めるだけなんだけどね」



「ねえさん、俺部外者」

後ろで腕を組みながらその様子をただ眺める唯渡




「はあ?止めない唯渡も同罪でしょお?」

「俺はただ関わりたくないだけだけど」



暗い部屋の中、警報は鳴り止まずに唯蘭達を呼んでいる