「ねえ魁盗
瓦は何で俺の名前を知ってたんだ?」


長く続く道を歩きながら
俺は魁盗に聞いてみた



すると魁盗は息を吐いた

「まだ、ちゃんと説明してなかったな」


近くにあった指をさし
腰をゆっくりと下ろすと魁盗は
マフラーを口元まで上げた


「この世界の生き物は皆
15歳からが大人なのは
知ってるな?」


「うん」


「そして今日15歳になったろ?

…お前の種族は絶滅危惧種みたいなもんで
世界でただ1人お前しかいないんだ」