俺様生徒会長

「ほ、本当に!?」

「こんなことに嘘ついてどうするの?」


まあ、そうだけど……。


「彼ね、琉瀬大にいるんだよ。」

「琉瀬って超頭いいじゃん?」

「そう!賢いし、かっこいいの!マジでヤバイ感じ!!」

「へ~。」


幸せそうだなぁ。


クラスに着き、鞄をとった。


「じゃあ帰るね!」

「うん!また明日!」



靴を履き替え、校門へ向かう。


ハァ~。

いいなぁ、詩音。

幸せそうで。

新井先輩にあたしの想い伝えたら、少しは楽になるかな……?


コロコロ……


ん?

サッカーボール?


「すいません!ボールとってくれませんか?」

「あ、はい!」


あれ?

なんかこの声、聞いたことある?

ボールをとり、ボールをとってくれるように言った男子に渡した。

「ありがとう。」

「いえ………え?新井…先輩……?」


目の前にいたのは、タオルを首にかけている新井先輩だった。