君しかいない

歩き出すと、手を繋いでくる和也。

「なんで手繋ぐの?」

「有季がまた逃げないようにするため」

「もう逃げないよ…」

「なら、よかった♪」
笑いながら、ずっと手を繋いでる
あたしと和也。

向こうから南と圭吾が見えた。