蓮斗と別れたあと、頭にずっとあの飛んだ瞬間が浮かび上がっていた。
「あぁ…かっこよかったなぁー」
「なにがかっこいいって?」
その声は私の親友瀬在丸加奈子。
加奈子は綺麗で元気で男子からモテモテでTHE 高校生って子。
「あ、おはよー♡」
「おはようじゃないわよ!何々?なんかあったの?」
「何かあったわけじゃないけど…
朝ね、陸上部の朝練見に行ったの!」
「え、愛羅が?珍しいく早起きしてしたんだ!」
いつも早くなくて悪かったねーと愛羅は思っていると、蓮斗が廊下にいて目があった。二人同時に
「「あ、」」
すると加奈子が「何々?どーしたわけ?」
「朝練の時にあった子だよ!」
「よ、よう!」
と蓮斗が言ったので私も
「おはよー」と返した。
「あれ?愛羅ちゃんだっけ?」
誰だろう…と思いながら
「そうですけど…」
「俺、蓮斗の親友の拓!よろしくね!」
「よっよろしく!」
蓮斗の親友かぁ…
私は心の中でそう思った。
「じゃ、俺ら教室戻るわ、じゃーね!愛羅ちゃん!」
「は、はぃ…」
私、苦手なタイプかも…
すると加奈子が耳元で
「あの拓って子、かっこいいよね!」
「そ、そうかな?私は苦手だなー」
「だから、愛羅は恋出来ないんだよ!たまには加奈子を見習いなよ!」
加奈子は笑いながら言った。
加奈子にはナルシストの性格もあるから、たまにやっかいな時もある。
でも…ほんとの事、みらなわなダメなんだけどね…。
すると急に加奈子が「放課後4人で遊べるか聞いてこない?」
えぇ!なにを言い出すかと思えば…
でもなんで?
「なんで??」
「拓って子が気になるから~」
と、スキップしながら教室に入っていった。
まじか…とも思ったが、なぜか蓮斗が気になって仕方なかったのでいく事にした。