来た…今日が来たようだ!
皆はご飯食べて着替えてるみたい。
あ:「れいちゃーん!これに着替えて!昨日、注文しておいたから」
「ありがとう。着替えて来るね」
私は更衣室に行ってあんちゃんに渡された服を着た。
…のはいいんだけど、なんじゃこれ⁉︎
え、なんで制服(?)なの⁉︎
チェックの入ったミニスカに黒タイツ。
水色のブラウスに紅色のネクタイ。
膝まである長さのブーツ。
てか、ヒール高めでしょ⁉︎
可愛いよ!でも、恥ずかしいわ!
「あんちゃ〜ん…何でスカートなの?」
あ:「似合ってる!ここ座って」
「はい…」
従うしかない私。
そんなことを考えている私とは逆で、あんちゃんはルンルン。
「あんちゃん、何し「黙ってて、綺麗にできないじゃんか!」
はい、黙ります!

…はぁ〜。
あ:「はい、出来たー!」
これ…わたし⁉︎
「これ、私なの?」
あ:「れいちゃん、元が可愛いから化粧しやすかったよ!」
「あ、ありがとう///」
恥ずかしい…髪型はストレートじゃなくて、2つを耳の下の辺で結んでる。
みんなにみてほしくな…バタン!
ゆ:「準備でき…誰⁉︎」
酷い…ゆう最低だ。
と:「うるせ…こいつ誰?」
「誰とは何よ!」
と:「あ゛⁉︎知らねぇ〜奴に誰は普通だろうが!」
こ:「とも、朝からうるさい。れいちゃん、可愛いよ」
さ:「変わるな〜。大人って感じ」
「ありがとう!」
ゆ:「え、れいれいなの?」
と:「すまねぇ〜…」
「大丈夫だよ!…るぅちゃんは?」
あ:「もう行ったんじゃない?」
さ:「ダッシュで行ったよ」
と:「あいつ、朝からダッシュして大丈夫なのか?」
ゆ:「大丈夫だろ!」
実はるぅちゃん、ダンス以外運動苦手らしんだよね…凄いわ。
こ:「じゃ、行くよ。後30分後に1回目が始まるから」
あ:「行くよー!」
「「はーい」」
緊張する…私の出番は始まって5分後くらいに出る。
さ:「落ち着いて。れいなら出来る」
さくが小さい声で言ってくれた。
頑張ろう!

さ:「皆の笑顔を守るため、全力でやり切るぞ!」
「おぉー!」
あ、エンジンですw
あ:「いってらっしゃい」
あんちゃんに見送られて、私達はショーをする場所へ行った。
『さくさーん!こうさーん!』
『るぅちゃん、可愛い!』
凄い…相変わらずの歓声。
皆は怖いくらい猫被ってる、笑えるw
あ、私に気づいた!
『あの子誰?新入りかな?』
『女でしょ⁉︎普通にスカートだし』
『でも、可愛い///』
ありがとう!
と:「笑顔で手振っとけ」
笑顔で…こうかな?ニコッ…と。
『『キャ〜〜〜〜///』』
凄い…顔赤いけど?
さ:「おはよう!ケイ・クロート・エンジェルです!」
ゆ:「今日は新しく入って来た子を紹介しまーす!」
と:「静かにね!」
る:「では、自己紹介してもらいます」
「れいです!皆を笑顔で元気にするために頑張りますのでよろしくね!」
『キャ〜///れいちゃーん!』
『可愛い!』
る:「もう、れいたんの虜だね!」
ゆ:「じゃ、自己紹介も終わったことだし、そろそろ始めます!」
と:「ミュージック?」
「「「スタート!!!」」」

〜5分経過〜
さ:「Let's go れい!」
「OK!」
私の番になり、このショーで1番難しいく長いと言われる部分を踊った。
やば…楽しい♡
楽し過ぎて自然と笑顔になれる。
私は元気に弾けて踊った。
最後の決めポーズも決まったー!
ゲストの皆も拍手くれた。
こんなに気持ち良い事ないよ!
それから皆と一緒に踊ったり、個人で踊ったり、楽しい20分を過ごした。
今はグリ中です。
「次の方どうぞ」
私が呼ぶとあからさまに悪い感じの女子5人組が来た。
「隣にどうぞ」
『はぁ⁉︎私達は別に写真とかどうでもいいわけなの』
はぁ⁉︎…は、こっちの台詞なんだけど。
写真とかどうでもいいって、じゃあ何のために来たの?
「写真撮らなかったら次の方に…」
『私達さ、あんたが気に入らないわけ。だからさ、やめてくんない?』
『まず、何で女がここで働いてるの?意味わかんないから』
こっちの台詞じゃー!
『自分が特別とか思ってる?ばか?』
じゃあ、あなた達は?
『何その目?マジうざいんだよ!』
ドンッ!
「い゛!!!?」
私は思いっきり身体を押されて、後ろの壁に肩をぶつけた。
やば、打ち所悪かったから腕が動かん。
しかも、大分痛いし!最悪だよ!
『今すぐやめてくれない?』
『次のショーでいたらマジ許さないよ』
そう言って、5人組は行ってしまった。
幸い、さくたちには見られてない。
ゆ:「れいれーい!終わったから帰るよー!」
「はーい」
ズキッ
⁉︎…私は思わず顔を歪めた。
相当痛いな…でも負けたくないから次も出てやる!
腕は我慢だ。

次のショーもなんとか成功。
かばいながら踊ったから最初より切れなかったけど、ばれてないよね?
で、女たちはマジ切れなわけで…。
『しつこい!ここの事、何も知らないくせに!』
はい、来たよー。
『痛い目に遭わないと分からない?』
もう、遭ってるんですけどね。
『生意気…やるよ』
リーダー?の指示で4人の女達が殴りかかってきた。
4対1ってありですか⁉︎
ケンカできないんですけど⁉︎
もう終わったと思って目を閉じた。
「ストーーーーップ!」
え、今のは私ではごさいません!
目を開けたら、5人の女達の顔がだんだんと青ざめていってる。
私は視線の先に目を向け…
「えぇー⁉︎何でいるの?」
そこには、さく、ゆう、ともくん、るぅちゃん、こうくん、あんちゃんまで。
「どーしたの?」
と:「どーしたの?…じゃ、ねーわ!」
さ:「本当にばか⁉︎」
る:「れいたーん!(泣)」
ゆ:「何してるんだが…」
こ:「知らないとでも思った?」
あ:「れいちゃん!肩みせて!」
「あ、はい」
私は打ち付けた側の肩を見せた。
「「「…!!!?」」」
そりゃ、そうですよ。
夏でも日焼けを防ぐため長袖にしてたから見えないけど、真っ青で軽く内出血してるんだよね。
あ:「れいちゃん、私達が気付いてないと思ってたの?」
「うん…」
あ:「気付くよ!ダンスも、切れなかったし、顔歪めてるし!隠すならもうちょっと上手に隠しなさい!」
「ごめんなさい…」
あ:「…手当しよう」
私は、あんちゃんと一緒に寮に戻った。
さ:「君達…れいになにした?」
『すいませんでした…』
と:「ごめんで済むかおい!踊れなくなったらどうするんだよ!」
ここまでのやり取りは聞こえたけど、後がどうなったのかは分からない。