〜こう〜
俺たちが病室を出ようとしたときれいちゃんが叫んだ。
お父さんが目を覚ましたらしい。
れいちゃんはお父さんにしがみつき泣いていた。
こんなに親を大切に思っているなんて。
れいちゃんの心が見える。
「麗萎…どうするの?」
れいちゃんのお母さんが俺たちの方を見てれいちゃんに問いかけた。
「………………」
れいちゃんは俯いたままだった。
多分、身勝手な自分を俺たちが許してくれないと思ってるんだろう。
「戻っておいでよれいちゃん」
さ:「こうの言う通り!」
と:「お前がいないと面白くないし」
ゆ:「うんうん!」
る:「れいたんいないと皆が僕をいじめてくるー!」
あ:「いじめてないし、おちょくってるのよ」
「どっちも同じだよ」
し:「れい…おいで」
皆がれいを迎え入れた。
れ:「みんな!」
れいちゃんは勢い良く飛び込んで来た。
大切な仲間が戻ってきて良かった。