そんなふたりが恋をした。


それからというもの
どとうの毎日が繰り広げられた


ちょっとしたことで始まる言い合い


でもそれが楽しかったりする





そして今日は31日

サクの隣になって1ヶ月が過ぎようとしていた


もう終わりか…
はやかったな


もっともっとサクのこと知りたかった

でもあたしなんかが恋する資格なんてないよね





サク、あたし楽しかったよ






最後の授業は日本史


よぼよぼのおじいちゃん先生で
なにを言ってるのかいまいち分からない


でもあたしはそんなおじいちゃん先生を
結構気に入ってる

みんな爆睡状態だけど
あたしはちゃんとノートをとってる


あののほほんとした雰囲気がいいのよね~



そうやって真面目に授業を受けてたら
隣から嫌な予感がぷんぷんする



「おい!ミヤマ!

なにニヤニヤしてんだよ

そんなにあのじいさんに惚れてんのか

お前も物好きだなぁ」



なんて言ってくるのは俺様容姿端男です



あれからあたしたちは
普通にあだ名で呼びあっている


そしてこんな風にちょっかいかけてくるのも
ごく普通の日常となっている


もちろん、仕掛けてくるのはサクからだけど。



「そうよ~、惚れてんの

あれ?サクくん、もしかして妬いた?

ごめんなさいねえ」



なんて言ったらサクの機嫌が悪くなった


なに真に受けちゃってんのよ

いつものサク節はどこいったのー?


サクが黙るなんて珍しい

あたし、変なこと言った?

もしかして怒らせちゃった?




「あのー、サク?

あたし変なこと言った?

大丈夫?

あのおじいちゃんに惚れてるなんて
嘘に決まってるでしょ

ちょっと!なんとか言ってよ」




サクの口がモゴモゴしてる


なに言ってるのか聞こえないんだけど!

頑張って聞こうとするあたし

そしたらかすかに聞こえてくる
サクの弱々しい声




「そんなの分かってるよ

でも、おまえが惚れてるって言って

よくわかんねぇけどなんか妬いた…

俺、ちょっと頭痛いし保健室行ってくるわ」