本当の俺
友達の付き合いなんかだるい
そんなのいないほうがよっぽど楽
キャーキャー言ってる女は
俺が笑うだけですぐ顔を赤くする
俺のまわりの女はどいつもこいつも同じ
中身まで見てくれようとしない
だから彼女なんてできるはずない
というか、恋愛をする必要性を感じてない
『ずっと桜くんのことが好きでした
付き合ってください』
何回も聞いた
もう聞き飽きたな
どうせ顔だろ
中身まで見てくれてないんだろ
でも断ったら王子様がたたないしな
そう思っていつもなんとなく付き合ってやった
いつも終わりは相手から。
『桜くんって本当にあたしのこと好き?』
この言葉も聞き飽きたな
いくら王子様気取ってても
さすがの俺だって疲れる
デートなんか何十回も行ったし
キスだって求めてきたら何度でもした
体の関係だってやりたきゃ
いくらでもやってやった
そんなことばっかりしてたから
いつからか女が群がってくるようになってた
そんなのちっとも嬉しくない
俺だって真面目に恋愛したい
こんなに遊んでたら
本当に好きなやつが現れることもない
ずっとそう思ってた
でも違った
ミヤマを見たとき
俺の何かが変わった
ミヤマと俺はどこか似ているような気がして
ならなかった
こいつは俺が守ってやらないといけない
そう思った

