不幸体質の女の子と日本1の総長がであった物語

〜修哉〜

つまらん。朝からつまらん。

俺が通ればすぐさまよける。
俺がにらめばすぐさま逃げる。


「暇」


そう声にだしつぶやいてしまうほど暇。



「おもしれぇーことあるけど……
どーする?修哉?」


後ろから声をかけられ振り返る。


「あ? お前か。 なんだつまらん」

「うわっw そっけな。」



戸川優一
唯一こいつだけが俺に話かけてくる。
前に、



「戸川、なんでお前は俺に話をかける」
と聞いたところ、
「え? 運命?(笑)」
「黙れ」

とか言う会話をしたけど
結局聞きだせなかった。



なにかと手ごわい奴だ。



「それはそうと、
おもしれぇーことってなんだ?」



「おぉ! 聞いてくれるのかい!?
いやー修哉ならやるとおもったよ☆彡」

「早く言え」



「せっかちだなー
えーと……
ボディーガードやってくれない?」




は?
いやいやいや
おかしくね?
いや、一応聞いとこう。



「誰だよ、 その
ボディーガードする奴は」



「おー 何か今日ノリがいいねー♪」

「早く言え」



こいつの態度にはイライラする。
まぁ、
俺は暇つぶしができたらそれでいい……



「はいはい、えーとね 凛」



「…ん? なんか空耳が聞こえた。
もう一度言え」



まさかまさかの琴吹凛じゃねーよな
うん!
きっと違う!
そう……



「だーかーら! 琴吹凛!」



マジかよおぉぉぉぉぉぉぉぉぉお!?



「ちょ!? まじであの琴吹!?」



琴吹といえば、一応通ってる
学園1の美少女で
うちの学園で、
知らない人はいないとのこと。

「あはは 何か今日の
修哉 、本心まるだしだねw」

「あ」

本心と言えば、
俺はここらで有名の
暴走族の総長……

学園1の美少女と、ここらで有名の
暴走族の総長……

比べると悲しくなってきた。

とりあえず‼︎



うん!
ここは断ろう!
それが一番だ‼︎



「やっぱし俺にはむいてな……」

「やらなっかったら修哉の
本心皆にバラすw」



「やらせてください ぜひ」



「いやー よかったよ!
凛にボディーガードが増えて♡」




いつかぜってー殺す。
本気で殺す。
いつかこいつの弱みをつかむ‼︎
さすがに俺のプライドが、
許せない‼︎

ん?
……あれ?



「お前 なんで琴吹の?」



「幼馴染なんだ 凛と」



「あー……ね」と俺は納得する

照れくさそうに優一は話す。

それは悲しげに
言ってるようにも聞こえた。



「……? 優一?」



「さて! 一個説明しとこうかなー」



「なにを?」



ボディーガードに説明も
なにもいらないだろ。

俺は暇つぶしなんだし…



「凛は、不幸体質なんだ」



「不幸体質?」



「そう あ ほら、
もう不幸少女の登校だ」



「は?」



優一が指したさきに琴吹凛が
他校と思われる。
ヤンキーに絡まれてた。



すでに琴吹の顔は世界絶滅級の表情だ。



「言ってきなよ、日本1の総長様」



「はいはい
ちょいといってくるわー」



ここから俺のボディーガード
生活が始まった……

これがあいつとの出会いだった……