〜凛〜

人生初の大悲劇かもしれない……
いや…
これはマジで……

只今、午後1時過ぎ。
昨日は大人しく帰り、
いつも通り朝がきて、午前は
寝ながらも授業に出た。

ここまではいつもどうりだ。

真美とお昼を食べてる最中だった。

ブルルンッー……

「やけにうるさいなー…… ん?」

クラスの担任が窓に目を向けた。

「どしたの?先生ー? ……え?」

真美も窓に目を向けた。

……流石にまさかな……
うん。 まさかな……

「ま…… 真美? まさかと
思うけど…… 私の悪い予感が的中しちゃったりしてないよね?」

「ふぅ」

真美は飽きれ顏でこちらに向いた。

「凛ちゃんの不幸体質は、
すごい事もできちゃうん
だねっ! ((ニコッ」

「うっうっ…… ひっく……」

私は机に顔を伏せた。
……こんな事があっていいか? おい。
私は普通の女子高生だぞ……。
改めて恨むわ。
この、不幸体質。

絶望オーラを出してる私に、
外から大きな声が聞こえた。

「琴吹ー!」

ーザワッ

「え? 琴吹さん……?」
「嘘ー?」

周りが私に注目する。
注目されたいけど、こんな注目は
いらねぇぇぇぇぇぇぇぇえ‼︎‼︎

真美はあきれてこっちを見て言った。

「凛…… はぁ〜 私もいくわ」

予想外の言葉だった。

言葉と主は真美だ。

私はびっくりして、
伏せてた顔をバッと上げた。

真美が 「学校サボります」と
言ってる様なもんだ。

「ま……真美ぃぃぃぃいっ‼︎」

私は真美にギュウっと抱きしめた。
私は良い友人を持った…… ((ホロリ

「いいの?」

真美は成績優秀で優等生なのに……

「いいよ 1回こんな事して
みたかったしっ!」

「本当……?」

私は再度、真美に確認した。
もしもの事が、あったらたまった
もんじゃない。

「本当いいって! 何より凛の
事、心配だし 」

ーグサッ

私の心に言葉の針が刺されたような、
感覚がした。

「はいはいっ! 行くよ‼︎
ほら? カバン持って‼︎」

「うんっ! ありがとう‼︎」

私たちはカバンを持って教室を
全力疾走で走った。

教師達に追いかけられながら……