〜凛〜

「わかったよ…… はぁー
ほら、ついて来いよ。」

と、言われついてきた私たちだが……
ん? 誘拐されたかな?
と思わんくらいの倉庫に案内された。

「えー きたなーい!」

あ そうそう!
真美は習い事で帰っちゃた。

私は言わんばかりの、
ブーイングをした。

一ノ瀬の顔はもう、どん底
寸前だった。

……うける ((笑

「優一…… もうやめてい…「ダメに決まってんじゃん♡」
「やっぱり……?((泣」

ードドドドッ

「ん?」
私は思わず声をあげた。

オンボロ倉庫の中から、イノシシが
突進してくるかと思うくらい
の足音が聞こえる。

「げっ……」

一ノ瀬がまたどん底に落ちたような
顔をした。

バンッ‼︎

オンボロ倉庫のドアが
壊れそうかと思うくらい
強く開いた。

そしてイノシシと思われる
正体が現れた。

「おいっ! 修哉ぁぁぁぁぁぁぁぁあ‼︎‼︎
なにこんな時間にきてんだぁ‼︎」

中から出てきたのは、
優一の弟さんの和也君。

わぁー 相変わらず
似てるな、この兄弟。

「こら、和也?
年上には敬語を使わなきゃ?」

「和也君っ! 久しぶりっ!」

私は優一の後ろから顔を出した。

……あれ? 私の背…
越してる?

この子まだ、中二なんだよね?

見間違いにしとこう。

「あ! 久しぶりです!
凛さんっ!」

そして私には敬語。
もちろんのごとく、右上から
痛い目線を感じる。

「おい……なんで、琴吹には敬語使ってんだよっ!」

うわー かわいそうなリーダー ((笑
こいつが本当に日本一なんだろうか……

「とりあえずっ!
入ってくださいよ 凛さん!」

「おいっ! 俺にはなんで敬語…「うんっ!おじゃまします!」

私は一ノ瀬を無視して中に入った。

「俺への尊敬はねぇのかぁぁぁぁぁぁぁぁあ‼︎」

そして、一ノ瀬の声が響きわたった。