気分がいい
ほろ酔い加減が一番気持ちがいい


落ち着かない日は後輩と飲まなくてはやっていられない
アパートの入口

郵便受けの前に立って彩加は祈るように目を閉じた
しかし、直ぐに目を見開いて勢い良く郵便受けを開いた


「あっ…………」


間抜けな声を漏らして彩加は自分の部屋に飛び込むように走った
階段を信じられない早さで駆け上がり、勢い良く扉を締める


その手には1枚の封筒


それを机の上において、彩加は深呼吸をした
そっと、封筒を手に持って慎重に封を切る

恐る恐る中の紙を開いた
そして


「あっ…………あっ…………やったー!!」


小躍りして喜ぶ彩加の手からこぼれた紙にはこう書いてあった



『貴殿を雨宮色作品集のカメラマンに推薦致します』