「悠里、聞いてくれよ。俺、昨日、ラスボス攻略したんだって」




「えっ!?徹すごいねぇ。やったじゃん」



「だろだろ?もっと褒めてくれよ」



「すごいよー!徹。尊敬しちゃう」



「悠里、おはよ!」



「おはよ」



あたしは夏休み、大好きな先輩に失恋した。でも、その失恋が尾を引いていないのはきっと、この新しい感情のせい。


先輩には感じなかったこの胸の高鳴りを感じるのは彼だけ。