「明日 どこがいいか 考えた


映画館?


水族館?


動物園?


プラネタリウム?


いろんなところを考えたんだけど



どこでもいいって思った



優と一緒なら どこでもいい



それに......



どこかに 一緒に行くのもいいけど



今は もっと優と たくさん話したい




優のことを もっと知りたい



二人で 向き合って 



いっぱい



いろんなことを 話したい



ダメかな......?」




伝わったかな......



優の顔をじっと見つめて、答えを待った。





優は目をそらして、少し考えていた。



そしてまた、私の顔を見て《わかった》と手話をした。



よかった......伝わった。






すると優は、自分の髪をくしゃくしゃっとしてから、



また指を動かした。





《明日 俺の家に来る?》




えっ。優の家?




《ゆっくり 二人で たくさん話そう》





優の家で、二人で......



バカ!あすか!何変なこと想像しているんだ!




一気に熱くなって、爆発しちゃいそうな頬をパンパンと両手で抑えた。



緊張するけど、行きたい。


ゆっくり話したい……



両頬を抑えながらコクコクと何度も頷き、


そっと優を見上げると、



優は噴き出して笑った。



そして一歩私に近づくと、


両頬を抑えたままの私ごと、ぎゅっと抱きしめてきた。