鴨『祐しか知らぬ秘密だった、、、』


祐『鴨!!』

何かを話そうとする芹沢に祐は制止を掛ける
芹沢は首を振り微笑む

鴨『儂は夏海、土方、山南、閑梛のように異様な力を持って産まれた。
幼き頃から忌み嫌われ恐れられた
それとは逆に幕府は我の力を欲しがった
戦の為に…』


芹沢の力は治癒
土方や山南、夏海の眼とは違う
閑梛の鬼とも違い
人のためだけに産まれた忌み子
それでも、バケモノと嫌われてきた

鴨『儂は幼い頃
人目を避けた水戸の森の中で
己を愛してくれた母と共に過ごしていた

でも、ある日、、、母は死んでいた
殺されていたのだ、幕府の狗に
奴は魅音と名乗った
奴は閑梛の実の父親だ
アレは魅音の身体の一部と血と儂の母の死体から創られていたのだ、、、』


芹沢は閑梛の産まれ方を知っていた
自らの母を殺した者が
その母の死体から創られたのが閑梛だった。
だから、閑梛の容姿は芹沢の母の容姿なのだ、


以蔵『ま、待て!!では、何故、閑梛は僕と初めて会ったとき幼かった!?』

以蔵は膝を付き芹沢を見て声を上げる
信じたくない以蔵はとても哀しそうだった

鴨『アレは魅音がやってたことだ。
魅音は自ら、死んだ娘を生き返らせたかった、、、そのために、儂の母に目を付けた、そして、自らの主である幕府の者等が儂を連れてくるように言ったから
ついでに、と母の身体を使い自らの娘を、閑梛を創った、、、』

芹沢は手元にある鉄扇を持つと
指で弄りながら閑梛が幼くなってから成長していく訳を話す