盲目少女と人斬り集団


晋作『裕ー、あんま、閑梛の前で
〝鴨〟の話はすんなよ。
彼奴の父親だって鴨なんだし』


裕『あー?なんで晋作に命令されなきゃなんねーんだよ
武市!!此奴をどうにかしてくれよ!!』


私の傍でわいわいするこの二人は
本当に子供だ

私に助けを求める裕をみる
高杉が裕の腰にへばり付いて離れないらしい

ああ、なんと醜い
男同士で抱き合うだの、、、
視てて、、、


武市『虫酸が走る、、、』


私が小さく呟くと部屋の中が冷えかえる


武市『私は〝男色〟というモノは嫌いでね、、、気色悪くて〝そういう〟のも視たくないんだ。
離れてはくれないだろうか、
晋作に、裕、、、』


二人を冷ややかな瞳で視ると
二人は〝は、はいっ〟と素早く離れ
大人しく座る

私は小さく息を吐くと
部屋の温度が元に戻る


やれやれ、私が怒るといつもこうだ
部屋の空気が冷たくなるから、、、


武市『以蔵、茶が凍った、、、』


以蔵『先生、、、』


持っていた熱かった茶がモノの見事に凍ってしまったのだ、、、
止めてほしいものだよ。

それをみて以蔵は
呆れたように溜め息を吐いてから
茶を取り替えに行った、、、。