以蔵『閑梛ぁー、お腹空いたー』
我慢の出来なくなったらしい以蔵は
催促するように私を呼ぶ
閑梛『知らないよー』
桂『閑梛さん、私もお腹が空きました』
閑梛『喜んで作ります!!』
以蔵の声には耳を傾けなかった私は
桂さんの言葉にはすぐに反応してしまうため
頭上から桂さんの楽しそうな笑い声が聞こえる
武市先生も夏海先生も笑っている
武市『こりゃあ、閑梛は私の未来の嫁には無理そうだね』
桂『この子は私の大切な子ですから』
二人の言葉にほんのりと頬を赤める
、、、が、何かを忘れている
そうだ、何か、、、、、、
閑梛『あぁあああっ!!晋作!!外にほかっといたままだ!!』
晋作の存在を忘れてしまっていた私は桂さんから離れ
急いで玄関へ走る
彼処は二階
階段は正直言って苦手だ
だから、、、
〝ピョンッ〟
手摺りを一度掴んでから手摺りに重心を掛け飛んで行く
いつもコレをやると、、、
夏海『ごらぁあ!!閑梛ぁあああっ!!』
夏海先生が物凄く怖くなる
けど、気にしません!!
本当に目が見えていないの?というぐらい私は平気に入って玄関へ行く

