「あんた、あたしが一番嫌いなタイプです」と。 確かに彼女はそう言った。 「え………」 その瞬間、原に殴られた坂枝。 腹を蹴るぞと言うのに、彼女は何も動じず。 体が勝手に動いていた。 その足を引っ張って 『邪魔すんな』と。 思いっきり坂枝の分をやり返して、振り向くと その顔は驚きと 言葉とは裏腹に泣きそうな顔。 ………守ってあげたい。 そう思いながら「僕って有名人?」と彼女に返した ―――――――― Fin