「陵くん、ありがとね」 「…こっちこそ」 陵くんは向こうを向いてぼそっと言った。 「楽しかったよ」 「俺もだよ。つーか今後一切会えないわきゃねえのに、 俺が死んだみたいな言い方やめろ」 「殺してないって、大丈夫大丈夫」 「…はぁ。じゃあ俺は行くな」 手を振って走っていく陵くん。 「秋穂、福谷先輩と写真とろ」 「うん、わかった」