「…ごめんね、平日で学校なのに来てもらっちゃって」


空港にいるのは、くるみ先輩のお見送りの為。


「くるみ先輩、ずっと応援してます頑張ってください!」


「頑張れよ、くるみ」



「アンタらこそ、帰国したら別々になってるなんてやめてよ」



サングラス越しに笑顔が見えた。



「もう、明日にも帰国できません?」



「秋穂ちゃん無茶言うな無茶を」



くるみ先輩が少し崩れかけた。



「隆裕、秋穂ちゃんのことちゃんと守ってあげないと一発やるから」



「くるみに一発される程、秋穂のこと守らないわけねえじゃん」



た、隆裕…



ちょっと照れるな。