「よしよし」
「あたし子供じゃないし」
「優しい子だよ、秋穂は」
………人のこと絶対言えない。
「隆裕」
コートの袖を引っ張った。
「あたしちょっとくらいバカでよかったかも」
「…ちょっとっていうか「うるさい」
隆裕のフスッなんて笑いが聞こえた。
「何割か薄めてちょっとくらいって言ってるし…」
「俺もそういう秋穂が大好きだから」
大好きって言葉が普段よりも何倍も重く感じた。
鞄にいるぬいぐるみが、少し悲しく感じさせてくる。
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
読み込み中…