ココアをぎゅうっと握りしめる。


「でも、これからも陵くんとは仲良くしたいし…」


「それは多分向こうもおんなじなんじゃない?昨日今日で立ち直れるもんでもないし、


そっとしといてあげるってのもひとつなんじゃないかな」



ひとつの手か。



「そう、だよね。ごめん。焦りすぎだよね」



「違う違う。こうやって相談してくれて嬉しかったし、俺」



隆裕の胸に飛び込んだ。