「俺の夢はさ、アツさんや原さんに認めてもらえることなんだ。
多分まだまだだけど、アンタらが卒業するまでには認めてもらうから」
「頑張れ」
陵くんはいままでに無く笑顔になった。
「……いつからだろうな」
「ん?」
「今まで通り、やって行こうと思った生活に変な奴が介入してきて、九割はうぜえんだけど、
一割はほっとけなくて、
たまに異常なほど元気貰えるし…」
陵くんの口はほころんで、言葉を発していく。
「お前見てると
幸せなんだわ」
「あ、ありがとう…?」
急にどうしたんだろう、陵くん。
「…なんで、わかんねえんだよここまで来て」
「えっと、ごめん…」

