「話って何?」 「2つあんだけど、取り敢えずは1個言うか」 陵くんは携帯の画面をつけてあたしに見せてきた。 それはSヶ峰高校の制服の男子高校生。 「セキっつーあだ名で、今のSヶ峰のトップ」 「3年の人?」 「ああ」 ポケットに携帯をしまうと、 「こいつが俺の兄貴」 確かにそう言った。