そういや今日陵くんも懇談だって聞いてたけど、 思い出すと視界に陵くんが入った。 「うっせーな、俺の人生だ」 「お、ナイスタイミング」 「……先輩」 陵くんは不機嫌そうな顔で言った。 「一緒に帰ろーよ陵くん」 「あーはいはい」 「何その仕方ない感」 お母さんは気軽に先に帰っていった。 「…陵、その人は先輩?」 後ろには上品なお母さんがこっちを見ている。 「こんなのが先輩?…ないないない」 「しっつれいな!」