「……隆裕は、喧嘩した時ってどんな風にどう思った?」


突然聞きすぎかな。


「ムカついたよ」

机にお茶が置かれる音がした。



「もーね、あんなムカついたの久々だった。

………あと悔しかった。赤坂に対してと自分に対してと」



それは隆裕らしい答えで。



「他の男と歩いてると、なんであんな焦るんだろってくらい焦ったし」



一度布団から出る。



隆裕に近付くと、自然と隆裕の顔を寄せて唇が触れあう。



目を大きく見開いた後、今度は強く口づけされる。