「ねぇ、なんで本当に言っちゃうかな」


打ち上げも終わって、


隆裕が送ってくれてる。


「まぁいいじゃん?」


「適当なんですけど」


「じゃあ…」


道路を一瞬見てから 電柱の影に引っ張られた。



ゆっくりと目を閉じる。



「秋穂との出会いは大切だけど、

この帰り道の方が俺的には今超大切」


唇が離れた後にそう言った隆裕。




「言いくるめられた感は気のせいにしておこうじゃないか」



「秋穂」


「ん?」



「近いうち、どっか旅行行こう」



え、ま、まじ!?


「行く!行く行く行く!」