アツくんと合流して隆裕の顔を見て、
「これで惜しみも無く好きなもんが食えるー!」
と。
「はいはい、今だけは財布渡すから」
「え、いいよ元々あたしが払うのに」
「誰が秋穂に使わせられるかって。…寧ろ秋穂ちゃんも好きなものそれで買って」
えぇ…
それはすごく申し訳ない。
「で、でもやっぱり隆裕のはあたしが…」
「秋穂ちゃん、好きな女に払ってもらった飯はあんまりうまくねえんだよなあ」
アツくんが溢すように言った。
「……親友からのお金はいいんですね」
「そりゃあうまいことこの上なし」
男前なんだかズルなんだかわからない。

