隆裕がその写真をじっと見つめた。 「秋穂」 「何?」 「秋穂ー」 隆裕がくしゃっと笑う。 「やっといつも通り接せれる」 「あたしもその隆裕の方が、好き」 「俺も」 頭を撫でられるけど、それは前よりも全然ぐしゃぐしゃで。 そんなことで一喜一憂してんだから恐ろしい。 「で。俺よりも先に二人で撮ってんの」 「…話戻しちゃう?」 「当たり前じゃん」