文化祭の夜、 謝って、隆裕がこんな勝手なあたしを許してくれるなら 仲直りしてそれでいつも通りにすればいいと思ってた。 そうやっていけばいいとずっと思ってた。 でも、一旦離れて冷静になって 不安と 隆裕への気持ちが積もっていって、 今までの付き合っていく中で感じていた好きと 違う人としての隆裕は、 全然違うのに やっぱり諦めるなんてできなくて。 どんどんどんどん二人の出番が近付いていく中、 雅人さんの手があたしの頭に乗った。 「やっぱり出る?」 もう、ここまで来たら根性だ。