「……」


七海の言葉に隆裕は目を見開く。



「秋穂が優しくしてくれたから、わたしは秋穂のことちゃんと支えたいの。」


「…麻川」



「な、何」



隆裕は力なく笑う。


「ありがとう」



「え…あ、あり……?」



そうして教室を出ていってしまった。