「いや、え…」



「今はなんも言わないで。俺もう帰るから。
また今度ね」



そう言って立ち去る雅人さん。




でもなぜかずっと引っ掛かっていた胸のわだかまりは取れた気がして。




気持ちはすっきりしたような気がする。




「………帰るか」



スカートに着いた草を取るように祓って、




車道を歩いていく。




と、そこにはヤンキー達がだるそうにたむろしていた。




嫌な予感しかしない。