「聞いてよ、今学校なんだけどさ、まさかの教室エアコン壊れてさ…」 『お前も真面目だな。何、彼氏待ち?』 陵くんの声の後ろから車の音がした。 外いるのかね。 「まだ大分時間かかるけどね」 暫く車の音がしたあとにボソボソと何かが聞こえた。 「ごめん。聞こえない。外にいんの?」 『偶然なんだけどよ、学校の近くいるからちょっと待ってろ』 ま、まじっすか…