「ちょっとだけ、時間ある?」 明らかに変わっていた雅人さんはそう言うとポケットに手を突っ込む。 「時間はあるよ」 「ん。じゃあ少しだけ付き合って」 そう言うとこっちに背を向ける。 外に出ると河原に向かっているみたいだった。 「着ーいた」 ふわっとした笑顔でこっちを見る。 「ここ座って」