「なんなんですか、雅人さん」


隆裕がうざそうに腕をどける。


「ひっどいなー、お前のじいちゃんによろしく言われたのによ」


「あーはいそうですか！そりゃあどうも」




どんどん眉の皺が深く…



明らかに不機嫌な隆裕はたまたまあたしと目があった。



「秋穂ー！」


「………お前本当に秋穂ちゃんにベタぼれだな」


「黙っててください」


少し文句を言ってからこっちに来た。




「大丈夫だった？」


「あぁ、ねえ…まぁうん」



全然大丈夫じゃないのね…。